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ヤマザキのヒット商品『ドーワッツ』

『ドーワッツ』には、
ヤマザキのこだわりが
息づいている。

2014年3月に発売された『ドーワッツ』は、
その年だけで46億円、5400万個と大ヒットを記録しました。

ヤマザキのヒット商品『ドーワッツ』

新しい製品分野を開拓したい、
という意気込みが開発を促しました。

ヤマザキのヒット作『ドーワッツ』は、ニューヨークでヒットしていたクロナッツをルーツとする製品。2012年頃から、ニューヨークではクロワッサン生地のドーナツが人気を集めていました。そのヒットをキャッチしたヤマザキの営業部門では生産部門に対して、開発を打診。本格的にクロナッツの研究開発に着手しました。
生産部門の開発担当者は当初は『ドーワッツ』の開発に乗り気ではありませんでした。その理由は食感。形は何とかなっても、揚げた後にサクッとした独特の食感を出しているクロナッツの再現は難しいのではないか、という判断がありました。これをヤマザキの工場で作る場合、クロワッサンなどのペストリー部門だと、成形から焼成まではできても揚げることができない。逆にドーナツなどを作る部門だと、揚げることはできても成形ができない。どちらの部門で生産するとしても、生産ラインに設備を増設するなど時間とコストがかかってしまうのです。
しかし、営業部門は諦めませんでした。ハイブリッドスイーツのはしりであるクロナッツは、日本市場でもいける、という確信があったからです。また、何かと何かをあわせる、というタイプの製品がヤマザキにはなかったため、新しい製品分野を開拓できるのではないか、という期待がありました。

新しい製品分野を開拓したい、という意気込みが開発を促しました。 新しい製品分野を開拓したい、という意気込みが開発を促しました。

食感を出すために、
新たな小麦粉を開発するところからスタートしました。

クロワッサンのような独特の食感を出すために、生地を48層に折る、といった仕様を決めてから試作を進めていきました。しかし、どんな生地を使っても思ったような食感は出すことができませんでした。揚げるために、油を吸いすぎてしまい食感がサクッとしないのです。 既存の生地では無理だと判断した開発担当者は、吸油を少なくするために生地を硬くするという方法に思い至りました。しかし、それだと48層に折ることができない。そこで、製粉会社に依頼をして、特別に専用の小麦粉を開発してもらうことにしたのです。依頼してから2週間で小麦粉が完成、これが功を奏して、『ドーワッツ』は一気に完成度95%にまで進行しました。
結局、残りの5%を埋めるために『ドーワッツ』が完成するまでにかかった期間は約半年。菓子パンの多くは約2ヵ月程度で開発されるということを考えると、半年もかかるのは異例のことでした。営業からは「春のパンまつり」に間に合わせたい、という要望もありましたが、納得できるまで妥協することなく開発は続けられたのでした。

食感を出すために、新たな小麦粉を開発するところからスタートしました。

特殊な包材も採用して、
『ドーワッツ』はオリジナル製品となりました。

開発陣はパッケージにもこだわりました。特殊加工された有孔包材を使用。表面に微細な孔があいているために、通気性がよくなり、サクッとした食感を維持することができました。また、断面をクローズアップしたデザインを採用したのは、美しい層を見てもらいたいという開発担当者みんなの気持ちを反映した結果。こうして、包材も製法もクロナッツとは別のオリジナルなハイブリッドスイーツとなった『ドーワッツ』は好調な売れ行きを示し、ヒット作となったのでした。
開発のこだわりと営業の熱意の両方が、製品としてカタチになり、お客さまに伝わったからこそのヒットなのではないでしょうか。

特殊な包材も採用して、『ドーワッツ』はオリジナル製品となりました。