1万7500もの大小の島々によって構成されるインドネシア。なかでも“神々の島”と形容されるバリ島の存在は特別だ。島民の9割以上が信仰するバリ・ヒンドゥー教に基づく伝統文化の数々──ガムランで奏でられる神秘的な音色に包まれ、毎日のように祭礼が行なわれる。華やかな衣装を纏った女性が供物を掲げ寺院に向かう姿……美しく荘厳な儀式に心奪われる旅行者は実に多い。
インドネシア随一のリゾート地として発展を遂げてきたこの地は、青い海に白い砂浜、なめらかな曲線を描く棚田など風光明媚なスポットも枚挙にいとまがない。またダイビングやトレッキングといったアクティビティーも豊富。もちろん世界中の人々を満足させる食の豊かさにも注目だ。
“ヒンドゥーの神々に最適なもの”と考えられているバリ料理。たとえば、豚の丸焼き「バビグリン」。イスラム教を信仰するインドネシアではタブーとされている豚肉も、ここでは唯一気軽に食することができる。