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ヤマザキ 世界の朝食
一日の元気は、朝食をしっかり食べることから始まります。
世界各地のバラエティ豊かな朝食---
また、幸せの香り漂うパン料理などを紹介していきます。
月刊dancyu[ダンチュウ]6月号
月刊dancyu[ダンチュウ]2010年6月号
編集タイアップ企画より
今月の1皿~「カノム クイチャイ」 世界地図 Thailand
タイ・チェンマイ
もっちり素朴なタイ風“にら餃子”
“カノム”はお菓子、“クイチャイ”はにらの意味を表すタイ風にら餃子「カノム クイチャイ」。家庭料理はもちろん、屋台名物としても知られる庶民派グルメだ。写真のように蒸したり、また揚げ焼きにして、甘辛い醤油ベースのたれや酸味の効いたチリベースのたれをつけて食べる。 奥は春雨サラダ「ヤム ウン セン」と、鶏肉と筍がたっぷり入ったグリーンカレー「ゲーン キァオ ワーン ガイ」。
   インドシナ半島中央部に位置するタイ王国。バンコクから北へ700㎞、北部最大の都市チェンマイは「北方のバラ」と呼ばれる美しい古都だ。市内には100を超える寺院が点在し、絹織物や漆器をはじめ伝統的な手工芸品の生産が盛ん。その郷愁漂う懐かしい趣と、ゆるやかな時間の流れに身を任せれば、タイ人の“マイペンライ(気にしない)精神”も、すんなり理解することができよう。
 実に大らか。ゆとりを何より大切にする暮らしぶりは、日常の至るところでうかがえる。たとえば食事の時間。一日3食を基本とする日本とは違い、お腹が空いたら食事をとるスタイルで、老若男女、5食+αは当たり前のこと。ちなみに知人に会ったときの第一声は「やあ、ご飯食べた?」──。こんな挨拶から始まるくらい、食に対する関心も高い。それだけこの地には、人々を飽きさせない魅力的な料理が揃っているのだ。
 トムヤムクンやグリーンカレーといった伝統的なタイ料理をはじめ、香辛料やハーブを多様に組み合わせた味わいは、一度食べたらやみつきになるおいしさ。また、近隣諸国由来の料理が数多く見られるのも特徴。しかし〝甘・辛・酸〟の味つけを施し、タイ料理の型にぴたりと納められているせいか、外国からやってきた食べ物という気がしない。タイ風にら餃子「カノム クイチャイ」も、そんな料理の中の一品なのである。
 小麦粉、米粉、片栗粉を配合してつくる皮の中には、細かく刻んだにらがたっぷり。元来は華僑とともにやってきた中国料理だが、独特の甘辛だれにつけたり、調味料をアレンジしながら親しまれているうちに、今日ではすっかりタイ名物としての地位を確立。もっちりした食感と飽きの来ない素朴な風味が後をひき、おやつに、副菜にと、頻繁に登場する人気メニューなのだ。
 さて、タイの朝食は麺あり、粥あり、果物ありとバラエティー豊富!
もちろん手軽につまめるサンドイッチも忘れてはならない定番だ。やわらかな食パンに、ジャムや惣菜を挟んで彩り鮮やかに。見て、選んで、食べて楽しむこのリズムが、朝の眠気を一気に吹き飛ばしてくれる。

朝のテーブルから
タイの朝食例。気軽につまめるサンドイッチは人気の一品。カレー風味の惣菜やチリペースト、ジャムを挟んで多彩な味を楽しむ。赤、黄、緑と華やかな彩りにも注目だ。“赤オクラのお茶”とも呼ばれているローゼル(ハイビスカスの仲間)ティー「ナム ガジアップ」を添えて。

ブリック(写真左上)
ヤマザキ
朝食から始まる幸せ。
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