地域に貢献する店としての決意も新たに、
開店14年目の店舗改装で売場も刷新しました

オーナー

災害の時、お店を休むことを考えましたが、お客様から「開けてほしい」との声が次々と寄せられ、「とにかく在庫のある限り頑張ろう」ということで商売をつづけました。
パンやお菓子、ミネラルウォーターの在庫を持っていたことで、たくさんの方々に喜んでいただけ、改めて地域のライフラインとしてのお店の責任を感じるとともに、地域に貢献する仕事としてのやりがいを感じました。

ヤマザキショップ只見松屋店
オーナー 吉津文雄様

所在地 福島県南会津郡只見町只見上ノ原
2001年12月開店 (取材:2015年夏)

ヤマザキショップ只見松屋店様は、福島県の会津若松市から約60km、JR只見線只見駅から徒歩数分の国道沿いにあります。長年、酒類卸売業を経営するかたわら酒と食料品の店を営んできた松屋商店様が、地域の人口や道路事情の変化をふまえて店舗の移転を計画、幅広い品揃えが円滑にできる商品供給の仕組みが魅力と考え、2001年12月、現在地にヤマザキショップを開店しました。以来、他にはない便利なお店として地域のお客様に頼りにされてきました。2014年12月にはリニューアルオープンし、品揃えの充実とともに、新しく導入した淹れたてコーヒーやドーナツなどのカウンター商品も好評を博しています。今ではお客様に頼りにされ、地域に貢献するお店としてすっかり定着しています。

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「淹れたてコーヒー販売中!」のPOPが目を引く店舗外観

ヤマザキショップを開店して14年、これまでを振り返っていかがですか。

吉津オーナー 思い出すのは東日本大震災があった2011年のことです。実は当地は地震の被害はほとんどなく、7月の豪雨のほうが大変だったのです。洪水が起きて橋が次々と流され交通は寸断、川沿いの多くの住宅が水に浸かりました。幸いヤマザキショップは無事でしたが、住まいのほうは床上1.5mまで浸水し被害甚大でした。物流も途絶えたため、開店以来、初めて店を休むことを考えましたが、

お客様から開けてほしいとの声が次々と寄せられ、とにかく在庫のある限り頑張ろうということで商売をつづけました。水道が止まったこともあリ、すぐに食べられるパン・菓子類、ミネラルウォーターの在庫が豊富にあったことで、たくさんの方々に喜んでいただけ、改めて地域のライフラインとしてのお店の責任を感じるとともに、地域に貢献する仕事としてのやりがいを感じました。

今回の店舗改装のポイントについてお聞かせ下さい。

吉津オーナーやはり開店から10年以上経つと傷んでくる部分もあり、もう少し品揃えも何とかしたいという気持ちが強まっていました。人口とともに店も減少している町ですから、できるだけ多くの種類の商品を品揃えしてお客様に便利さを提供したいという気持ちが強いのですが、売場には限界があります。そこでヤマザキさんにも知恵を絞ってもらい、スペースをより有効に使ったレイアウトに変更し、レジカウンターも広げました。そのおかげで、淹れたて

コーヒーやドーナツ、和菓子などの販売が可能になりました。またオープンケースも入れ替え、チルド商品も充実しました。店が新しくなったことを強調するため、商品は新商品を中心に品揃えしました。その際、運営担当者のアドバイスで、在庫商品を袋詰めして福袋のようにし、500円・1000円均一でオープンセールの時に販売しました。おかげさまでお客様に好評をいただいてセールも盛り上がりました。

改装オープン後のお客様の反応はいかがですか。

吉津オーナー売場が見違えるようにきれいになり、ちょっとしたお客様へのサプライズになりました。特にカウンター周りが充実し、イメージアップのためにミネラルウォーターにこだわった淹れたてコーヒーは、1日平均20杯と予想以上に売れています。

お客様に飽きられないよう、毎日少しずつ品揃えを変えてカウンターで販売している「ドーナツ」や「豆いっぱい大福」などの和菓子も好評を博し、確実に売上アップにつながっています。

子供客向けの低単価の駄菓子が、ここでは高校生がメインユーザー。そのため、売場も高校生の身長に合わせて通常の低い位置から高い位置に移動して設置
子供客向けの低単価の駄菓子が、ここでは高校生がメインユーザー。そのため、売場も高校生の身長に合わせて通常の低い位置から高い位置に移動して設置
新しいパンコーナーは、高校生に人気が高いボリュームのある惣菜系の商品を中心に、豊富なアイテムの菓子パン類を品揃え
新しいパンコーナーは、高校生に人気が高いボリュームのある惣菜系の商品を中心に、豊富なアイテムの菓子パン類を品揃え

クリスマスケーキの受注も積極的と伺いましたが…。

吉津オーナー当店では、1年間のご愛顧への感謝のつもりで店独自にいろいろな景品を用意し、開店以来発行しているポイントカードの会員名簿をもとにダイレクトメールで予約活動を行っています。

封書に手づくりチラシとヤマザキの予約チラシを入れ、皆で心をこめて宛名を手書きし、400通ほど発送します。これで毎年100台前後の受注につなげています。

日頃から特に力を入れていることを教えて下さい。

吉津オーナーやはり品揃えですね。ここは町の中心で町役場、郵便局、小学校、高校などの施設も集まっているため、客層はお住まいの方に加えてお勤めの方や生徒さん、プラス土木建設の関係者の方が中心です。中でも高校生が毎日30~40人、学校帰りに立ち寄り、惣菜パンや良味100選、ドリンクなどを買って売上に貢献してく

れています。こうしたお客様が毎日来店しても飽きないよう、新商品の導入や種類豊富な品揃えを常に心がけています。また当店は昔から旅館や飲食店に向けた業務用の酒の販売が多い関係で毎日配達をしており、その強みを活かして一般のお客様にも酒やパンをお届けしています。最近は高齢者が増えており、配達は大変喜ばれますね。

今後の抱負をお願いします。

吉津オーナー当店はこの辺りでは珍しい年中無休・夜9時までの営業を開店以来堅持していることが、頼りになる店としてお客様に評価されています。また、地域の方々がいつでも気軽に利用でき、

立ち寄れば誰か知っている顔に出会えて言葉を交わせる「集いの場所」としても期待されているように感じます。町に貢献するという意味でも、しっかり頑張っていかなければと決意を新たにしています。

まずはお気軽にお問い合わせください