ヤマザキショップでしか買えないおいしい商品で、
買物が楽しいオアシスのような店になりました
悩みや不安、さまざまな思いを抱えている患者様にとっては売店は言わばオアシスのようなものですので、まずは私たちスタッフ同士が仲良く明るい雰囲気で仕事をすること、そしてお客様に対してはわずかな時間でも良い話し相手になって差し上げ、少しでも良い気分になってお帰りいただくことを心がけています。
ヤマザキショップ北茨城市民病院売店様
オーナー
株式会社ホームランシステムズ様
店長
関根眞知子様
所在地 茨城県北茨城市関南町関本下
2014年11月開店(取材:2018年夏)
ヤマザキショップ北茨城市民病院売店様がある北茨城市は、茨城県北部の海沿いに位置し、2017年前期のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の舞台となったエリアの1つです。店舗は、福島県境にほど近い郊外地の高台に立地する北茨城市民病院の1階にあり、2014年11月、病院の新築移転とともに、給食・食堂事業を展開する㈱ホームランシステムズ様をオーナーに迎え、ヤマザキショップとして新しくオープンしました。旧病院時代の売店と比べて売場面積は大きく拡大、隣接する休憩スペース(ラウンジ)の広い窓からは太平洋も一望でき、お客様にも便利に快適にご利用いただいています。特に「他店では買えないヤマザキショップならではの商品」のアピールに注力し、中でも「豆いっぱい大福」や「ふわふわメロンパン」は、お客様がそれを目当てに病院を訪ねてくるほどの看板商品となって、好調な売上を牽引しています。
病院もお店も新しく生まれ変わって、いかがでしたか?
関根店長店はきれいになり、品揃えは充実し、仕入先がヤマザキさん1本になって店舗運営は本当にやりやすくなりました。病院の診療科目が以前より減少し、外来も入院も患者数が減ったことが店の売上にも影響しましたが、開店から半年、2015年6月頃にオーナー
(株式会社ホームランシステムズ)から売上をあと20%伸ばしたいと改めて相談があり、運営担当者の方も本当に一生懸命、売上向上に努力して下さいました。
どんな取組を行ったのですか?
関根店長まず品揃えを見直しました。お客様の要望にこたえようとして、どうしても種類が増え、在庫が膨らんでしまう傾向に歯止めをかけ、死筋商品を大胆にカットしました。そして、背の低いお年寄りでも手が届くよう、棚も全体的に低くし、種類別の陳列を徹底して、分かりやすく買いやすい売場にしていきました。
大きく変わった点は、大型のカップラーメンをはずし縦型の小型のものに絞ったこと、お菓子も袋の大きいスナックなどはカット
し、小袋のもの中心に変更しました。そこで空いたスペースを活かし、良味100選の売場を1台から2台に増やしたところ、お客様の目を引き、売れ行きが急に良くなりました。あれこれ選んで一度に10袋も買われる方もいて、びっくりしました。また、セールもご提案いただき、年金支給日に合わせたセールや、周年セールも実施したほか、平台を活用した店頭販売も毎日実施し、着実に売上が伸びていきました。
平台を使った店頭販売について詳しくお聞かせ下さい。
関根店長最初はただ、限られたスペースの台の上で販売するだけでしたが、予想以上に売れたので、運営担当者から提案された移動式の平台を昨年秋に導入して、月曜から金曜までの毎日、店頭販売を実施することにしました。のぼりを立てたり、POPも用意していただいて、セールのような楽しい雰囲気も演出しました。すると、お客様が吸い寄せられるように集まり、さらに人が人を呼んで並べた商品がどんどん売れていくのです。レジカウンターで対面販売していた「豆いっぱい大福」も、ここでは5個入り販売を行って急に売上が伸びました。「ふわふわメロンパン」も2個入り袋のまま次々に売れていきました。お客様の中には、買ってすぐ店舗前のラウンジで召し上がる方もいて、それを見て他のお客様がまた購入されるという宣伝効果もありました。一時は「ふわふわメロンパン」が全国ランキング4位にもなって、びっくりしました。
そのほか、どんな商品が売れていますか?
関根店長パイシューをメインに、洋菓子もよく売れます。やはり、スーパーなどと価格が比較されない当店でしか買えない商品が、お客様にアピールします。ですから、パンもベストセレクションのパンを中心に品揃えしています。
チルドの麺類も売上が伸びています。最近は麺類がおいしくなって、自信をもって販売できます。そば、うどん、冷やし中華など、これからの季節、大いに期待できます。
日頃から心がけていることはありますか?
関根店長新商品は積極的に導入し、CMなどの効果を活かして販売する、販売予測と結果が異なる場合は商品を入れ替える、その繰り返しで売場を常に新しくしています。また、手が空けば常に売場をみて、商品の品出し、前出しを行い、同時に各商品の売れ行きを頭に入れて次の発注につなげています。バックヤードも常に整理整頓を心がけ、品出ししやすく在庫もわかりやすいようにしています。発注は分担し、それぞれが担当商品に関心と責任をもって売場づくりに取り組んでいます。特にロスが心配な日配品については、曜日ごとの診療科目を把握し、外来患者数を予測して発注量を決定しています。また、スタッフはみな短時間勤務でシフトを組んでいますので、人が変わってもトラブルが起きないよう、連絡ノートを活用して申し送り事項をしっかり確認し合い、情報の共有を徹底しています。
お客様とのコミュニケーションも大切です。悩みや不安、さまざまな思いを抱えている患者様にとっては、売店は言わばオアシスのようなものですので、まずは私たちスタッフ同士が仲良く明るい雰囲気で仕事をすること、そしてお客様に対してはわずかな時間でも良い話し相手になって差し上げ、少しでも良い気分になってお帰りいただくことを心がけています。
今後の抱負をお願いします。
関根店長これからも平台を活用した店頭販売を積極的に実施し、「ふわふわメロンパン」のような次のヒット商品を育て、売上増につなげていきたいと考えていますし、運営担当者の知恵もお借りし
て新たな取組を行っていきたいと思っています。せっかくの良い環境に恵まれた売店ですから、もっともっと多くの方にご利用いただいて、売上も伸ばしていきたいです。