サンクスギビングデー(感謝祭)が終わり12月に入ると、アメリカはクリスマスムード一色! ラジオから流れるクリスマスソングを合図に、ツリーの点灯式があちこちで行なわれ始めるのだ。きらびやかにライトアップされたシアトルのダウンタウンでは、弾き語りの若者やロックバンドといったパフォーマーらが路上ライブを繰り広げ、賑やかな雰囲気をさらに盛り上げる。家族連れや恋人たちは満面に笑みを浮かべ、軽快に街を行き交う。今年も待ち焦がれた一大イベントがやって来た。
アメリカ人はプレゼントが大好き。家族や友人、日頃お世話になっている身近な人にも気軽に渡す。貰った人は包装紙を豪快に破き、目の前で感謝の意を伝える。ちなみに値札とレシートは添付するのが普通。これは「気に入らなかったら返品して」という送り主の心遣いだ。
さらにクリスマスを華やかに迎えるにあたって欠かせないアイテムが、家中や庭を彩る数々の装飾品。もみの木やリース、電飾、オーナメント……各家庭がここぞとばかりに工夫を凝らし、ディスプレイ作業に精を出す。窓辺には特に作品の集大成ともいうべき、個性的なオブジェを並べるという。なかでも、ひときわ存在感を放っているのが「ジンジャーブレッドハウス」である。
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