大規模災害時の緊急食糧支援

ヤマザキは、大規模災害の発生に際して、被災地への緊急食糧の供給を行うことは、食品企業としての当社の社会的使命と考えています。平成23年に発生した東日本大震災はもとより、それ以前の阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、最近では熊本地震や北海道胆振東部地震等においてもお取引先様である販売店への納品と並行して緊急食糧の供給に全力で取り組み、避難を余儀なくされた方々に、パンやおにぎり、飲料等の救援食糧をお届けしてきました。これからも食生活の一端を担う企業としてしっかりとその使命を果たせるよう緊急食糧供給体制の整備に努力を重ねてまいります。

東日本大震災発生時の緊急食糧供給活動

平成23年3月11日に発生した東日本大震災は地震と津波により東北地方、北関東地方の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらすとともに、東京電力福島第一原子力発電所における原発事故にも繋がり未曽有の大災害となりました。当社においても宮城県の仙台工場が生産停止に陥りましたが、直ちに全社を挙げての緊急食糧供給活動に取り組み、避難所が閉鎖される11月までの8ヶ月間にヤマザキグループ全体で、パン約1,500万個、おにぎり約800万個、飲料約100万本等の供給を行いました。

地震発生翌日に60万個のパンを供給

地震発生から1時間程経過した頃、政府から緊急救援食糧の要請があり、直ちに本社内に緊急食糧対策本部を立ち上げ、翌12日には仙台工場が地震発生までに生産していた24万個のパンと、関東や関西の各工場で急遽増産したパン36万個、合計60万個のパンを救援物資集積所や避難所、行政機関へ供給しました。

4月16日まで、西日本の諸工場からパンを輸送

3月15日から4月16日までは、関東の各工場が計画停電の影響により生産体制に不安定な要素があったため、中京と関西の各工場で生産されたパンを愛知県の航空自衛隊小牧基地まで大型トラックで搬送し、集積されたパンは自衛隊の輸送機で宮城県の航空自衛隊松島基地へ空輸されました。また、グループ会社で製造するおにぎりや菓子の供給も行いました。

4月17日から11月まで、仙台工場からパンを直接配送

4月17日からは、復旧した仙台工場で生産した救援食糧のパンを、宮城県石巻市の各避難所(当初は約70箇所)や気仙沼市、南三陸町などの市町の救援物資集積所に、当社の配送トラックにより直接お届けしました。この活動は、避難所が閉鎖される11月まで継続されました。

4月16日まで、西日本の諸工場からパンを輸送 地震発生翌日に60万個のパンを供給