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2021/12/01

各地のクリスマスドリンクレシピ付き!
世界のクリスマスの過ごし方

街にツリーやイルミネーションの彩りが加わる12月。今年のクリスマスは自宅で過ごすという人も多いのではないでしょうか?
チキンやケーキを食べてお祝いし、プレゼント交換するのが日本の定番の過ごし方ですが、国によっては、その文化がガラッと変わることも!
今回は、3か国のクリスマス文化をご紹介すると共に、自宅でも外国気分を味わえる、各地の“クリスマスドリンクレシピ”をご紹介します。
スパイスを効かせたお酒やノンアルコールドリンクで、身体も心もぽかぽかに、ホリデームードを盛り上げましょう!

ドイツはクリスマス・マーケットの聖地!

クリスマスの本場はやはりヨーロッパ。11月末からお祝いムードは始まり(詳細は末尾のコラムで!)、ヨーロッパ各地でクリスマス・マーケットが催され、プレゼントや食材などを買い求める人々で賑わいます。

なかでも、大規模なクリスマス・マーケットが繰り広げられるのが、ドイツ!ドイツ観光局によると、大都市だけでも2500ものクリスマス・マーケットが開催されているそう。また、ドイツの特徴は、約4週間もクリスマス準備期間があるにも関わらず、家の中にツリーが登場するのはクリスマスイブの12月24日から!もみの木など本物の針葉樹を買ってきて24日までは家の外に置いて、24日に家の中で飾り付けて、家族全員分のプレゼントを木の下に置くのが習わしなのだそう。
今回は、ドイツでクリスマス時期になるとマーケットや家庭でも登場する「プンシュ」というドリンクをご紹介します。

Xmas drink(ノンアルコール)
ドイツやオーストリアは、スパイス入りホットジュース!
「プンシュ」×クリームパン

「プンシュ」×クリームパン

ドリンクレシピ:

  1. 鍋に、100%りんごジュース200ccと、スパイス(八角1個、シナモンスティック1本、クローブ4粒)、レモン汁(ジュースが甘すぎる時)少々を入れる。
  2. 中火で、沸騰させないように気をつけながら、スパイスの香りが立つまで温める。茶漉しなどで濾してグラスに注ぐ。(細かなスパイスは出汁パックや簡易ティーバッグなどを使用すると取り出しやすいです)

「プンシュ」とは、主にドイツやオーストリアでクリスマス時期に登場する、スパイス入りのノンアルコールのホットジュース。なめらかなクリームをたっぷり詰め込んだ「クリームパン」と合わせると、シナモンなどスパイスの余韻がクリームのコクに寄り添い、まるでアップルパイを食べたあとのような「口福感」に溢れます。クリスマスシーズンの朝食に、ホッと温まる組み合わせ。

アメリカは休暇を愉しむ「ハッピー・ホリデー!」

さまざまな人種の人々が暮らすアメリカでは、「メリー・クリスマス」とお祝いするだけでなく休暇(ホリデー)を楽しむ意味で、「ハッピー・ホリデー」と言ってお祝いします。アメリカでは12月に入るともみの木などツリーが早々飾られ、クリスマスまでにどんどんプレゼントが増えていくのも特徴です。
また、クリスマス・メニューと言えば、日本ではチキンがメジャーですが、アメリカでは感謝祭やクリスマスにターキー(七面鳥)の丸焼きやハムの塊をまるごとオーブンで焼いて、切り分けて食べるのも特徴です。
そこで、この時期アメリカの家庭でよく飲まれる「エッグノッグ」をご紹介します。

Xmas drink(ノンアルコール)
アメリカは、カスタード風味の濃厚ドリンク!
「エッグノッグ」×5つに切ったロールケーキ

「エッグノッグ」×5つに切ったロールケーキ

ドリンクレシピ:

  1. 卵黄1個分(白いヒモ状の「カラザ」は取り除いておくと、口あたりがなめらかに)を、小さめの鍋やボウルに入れ、大さじ1の砂糖を加えてふんわりするまで泡だて器で混ぜる。
  2. 弱火にかけ、牛乳200ccを少しずつ加えながら混ぜていく。
  3. 約5分ほど手を止めずかき混ぜ、とろみがついたら耐熱カップに注ぎ、お好みでシナモンパウダーなどスパイスをふる。

牛乳と卵をベースに作られる、日本の玉子酒のようなドリンク。卵のとろりとした濃厚な味わいが、寒い日に身体の芯から温めてくれます。ラム酒やブランデーなどお好みのアルコールをプラスして、大人用エッグノッグを作ってみるのもオススメです。
今回は、見た目もぐるぐると可愛らしい「5つに切ったロールケーキ(コーヒー)」を合わせて、クリスマスのデザートをイメージ。しっとりふわふわのスポンジと軽やかなクリームが、「エッグノッグ」のふんわりとした口あたりと、ぴったりの組み合わせです。甘さのなかにも、ほろ苦いコーヒークリームの風味が、絶妙なアクセント。

南半球のチリでは、真夏の暑〜いクリスマス!

これまでヨーロッパ、アメリカのクリスマスの特徴をご紹介しましたが、真夏の南半球の国では、クリスマスはどう過ごしているのでしょうか?
南米の国・チリでのクリスマスは、アメリカなどと比べて、お祭りごとというよりは、どちらかというと伝統的な祝祭として重要視されていて、熱心に教会のミサへ出かける人も多く、デコレーションも本格的です。
また、「聖母受胎日」である祝日の12月8日に、クリスマスツリーを飾るというのもチリのクリスマスの特色ですね。
そんな真夏のクリスマスを迎えるチリの伝統的なアルコールドリンクが、冷やして愉しむ、「コラ・デ・モノ」です。

Xmas drink(アルコール)
チリは、蒸溜酒に牛乳やコーヒー、スパイスを加えた冷たいカクテル!
「コラ・デ・モノ」×デニッシュブレッドマイルド

「コラ・デ・モノ」×デニッシュブレッドマイルド

ドリンクレシピ:

  1. 鍋に、牛乳100cc、砂糖大さじ2、シナモンスティック1本、クローブ2,3粒を入れ、砂糖が溶けるまで時々かき混ぜながら、中火から強火でゆるやかに沸騰させる。
  2. 大さじ1杯のコーヒーの顆粒(インスタントコーヒー)を追加し、混ぜて溶かす。火からおろし、粗熱が取れたらシナモンスティックを取り除き、黒糖焼酎(もしくはブランデー、ホワイトラム、ウォッカなどの蒸留酒)を200cc加える。
  3. 冷蔵庫でよく冷やして、グラスに注ぎ、最後にシナモンスティックを刺して完成。

猿のしっぽという意味を持つチリのアルコール「cola de mono(コラ・デ・モノ)」は、シナモンスティックを差して提供されることが多いことからその名がついたのだそう。砂糖やお酒の比率は各家庭やバーによって異なり、日本でもよく飲まれている「カルーアミルク」に似た味わいです。
しっかりと甘いコーヒー味のアルコールには、低温長時間発酵でおいしさを引き出した、バター風味豊かな「デニッシュブレッドマイルド」を添えて。「コラ・デ・モノ」のシナモンの香りが、デニッシュのコクのある香味に併走し、豊かなマリアージュを奏でます。

ーcolumnー
少しずつカットしてクリスマスまでをカウントダウンする“アドベント”なスイーツ

近年、日本でも耳にするようになったクリスマスの新定番「アドベント」。クリスマスのおよそ1ヵ月前からクリスマスを待ち望む期間をこう呼び、ヨーロッパを中心に、クリスマスまでをカウントダウンする「アドベント・カレンダー」や、「シュトーレン」「パネトーネ」など日持ちのよいスイーツを毎日少しずつカットして食べていく習慣があります。「アドベント」は、11月30日に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの4週間を指し、2021年は11月28日から12月24日まで。

シュトーレン

シュトーレン
アドベントの時期の代表的な食べ物といえばドイツのシュトーレン。ドレスデンという都市の伝統菓子で、洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツをバター生地に練り込み、発酵させて焼き上げ、白い粉砂糖で覆ったものです。近年は日本でも一般的なクリスマススイーツとして見かけるようになり、ヤマザキでは、食べやすいサイズの「シュトーレン(ハーフ)」を販売中。たっぷりのドライフルーツやナッツを入れて焼成しており、お酒にも相性抜群です。

パネトーネ

パネトーネ
バターたっぷりの柔らかな生地にドライフルーツをたっぷり入れて焼き上げる、イタリア・ミラノ発祥の伝統的な発酵菓子。ヤマザキではレーズンやパイン、オレンジなどのドライフルーツをたっぷり練りこんだ、ふわふわ食感の「パネトーネ」を販売しています。

「シュトーレン」と「パネトーネ」ともに、この時期だけ登場する希少な味わいなので、見つけたらぜひお手に取ってみてくださいね。

世界のクリスマスの過ごし方、いかがでしたか?
ドイツのクリスマス・マーケットの屋台で販売される「プンシュ」に、ホリデーシーズンを祝うアメリカの「エッグノッグ」、真夏のクリスマスを迎えるチリの「コラ・デ・モノ」など、世界のクリスマスに想いをはせながら、ぜひご自宅でクリスマスドリンクを楽しんでみてくださいね!

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