2022/06/28

スナックパン界の金メダル!?
ミニスナックゴールドの“ビッグ”な歴史

ミニスナックゴールド

数多くあるヤマザキの菓子パンの中でも「ロングセラー」の代表のひとつが「ミニスナックゴールド」です。「うずまきをぐるぐる剥がしながら食べるのが好き!」や「30年以上のファンです!」という声もいただき、多くの方から応援していただいています。今回はそんな人気者の商品誕生の歴史を紐解きます。

今年で54年のロングセラー!ヤマザキを代表する菓子パン

ミニスナックゴールド

「ミニじゃない!」という声を多くいただくミニスナックゴールドですが、1968年の発売当初はなんと今と同じサイズで「スナックゴールド」という名前でした。では、いつから”ミニ”が名前に付くようになったのか?その理由には発売エリアの違いが影響しています。
1968年の「スナックゴールド」は関東での発売から始まりましたが、その後、関西限定でスナックゴールドより小さい「ミニスナックゴールド」を発売しました。1970年に、東西の規格を統一する動きがあり、「スナックゴールド」のサイズはそのままに「ミニスナックゴールド」の名が残ったのです。
現在は「ミニスナックゴールドmini(3個入)」というミニサイズも発売。「ミニスナックゴールド」は、2021年は年間約3200万個も売り上げ、今も変わらず人気商品となっています。

ミニスナックゴールドの誕生前史

1969年当時のペストリー商品
1969年当時のペストリー商品

「ミニスナックゴールド」の誕生の歴史は、1959年に遡ります。当時のヤマザキはさまざまな商品開発に着手するなかで、「ペストリー」に注目していました。伝統的なペストリーとは、油脂をふんだんに使用し、たまごや牛乳を使った栄養価の高いパンで、北欧で生まれました。アメリカでも食生活や朝食、スナックとして浸透していたことから、ヤマザキでも製造を開始したのです。
アメリカの機械と技術を導入したり、海外から専門家を招いて商品の改善をしたりするなど、品質を向上させるための努力を惜しまずペストリー開発を進めたのです。

「ミニスナックゴールド」名前の由来は?

ミニスナックゴールド
1985年当時の「ミニスナックゴールド」

そんなペストリー開発のなかで生まれたのが、「ミニスナックゴールド」でした。1960〜70年代のアメリカで、軽い食べ物やおやつなどを「スナック」と呼ぶ食文化が若者の間で流行したことから、商品名に「スナック」とつけたという説が残っています。手軽に満足感を得られることや、アメリカの文化を日本に伝えたいという思いもあったのだとか。また、「ゴールド」には、スナックパン界の金メダル級ヒットへの願いが込められています!

長い歴史の中でもヤマザキの品質に対する姿勢は変わらず、「ミニスナックゴールド」はこれまでに何度も改良されています。最近では2019年にルヴァンという発酵種の配合をスタート。生地の香ばしさや歯切れのよさをアップしました。2021年にはバターを北海道産に。コクと風味のある生地になり、今もみなさんの元に届けられています。※2022年6月28日時点

何個知ってる?限定品ヒストリー

「ミニスナックゴールド」には、実は発売時期やエリアを限定した、特別なフレーバーがあります。また、過去にはキャラクターとコラボレーションしたこともあるんですよ。
ブラックは関西だけで発売、レモンやマロン、ストロベリーは九州での限定発売でした。まだまだ他にもたくさんのフレーバーがありますが、みなさんはどこかで目にしたことがあるでしょうか?

ーcolumnー
ミニスナックゴールドのうずまきには、「右巻き」と「左巻き」がある!

ミニスナックゴールド

ミニスナックゴールドの渦の形をよくよく見てください。どちらに向いてぐるぐるしているでしょうか。実は、この成形は今もすべて手作業で巻いています。関東と関西で巻く方向が分かれているのですが、理由はよく分かっていません。社内では、「関東で最初に成形の仕方を教えた人が左利きだったために関東が左巻きになった」という都市伝説も。
ペストリーを作る製造ラインの担当スタッフは、入社するとまず「ミニスナックゴールド」の成形を学びます。この渦巻きがきれいに作れるようになって初めて、一人前となるんだとか。

ヤマザキが50年以上前から取り組んでいた“ペストリー”の研究。そこから誕生した「ミニスナックゴールド」は、今も進化を続けています。時代に合わせたおいしさを追求することが、ロングセラーの秘密なのかもしませんね。

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