懐かしいのに、新しい!
日本生まれのコッペパン、新時代到来!?
専門店の急増や惣菜・おやつ・ご当地ものの登場など、コッペパンブームの再来!?
コッペパンは昭和30年代————実に50~60年も前から日本人の心をとらえて離さない、懐かしのパンです。素朴な見た目や味わいは、どこか私たちをほっとさせてくれます。
一説には、フランスのバゲットのひとつ「クッペ」が「コッペ」になり、「コッペパン」と呼ばれるようになったと言われますが、ふわっとやわらかく焼き上げたパンに、ジャムやマーガリンをサンドしたおなじみのコッペパンは、日本生まれというのが定説です。
時代を超えて、多くの人たちに愛され続けているコッペパン。
近年では懐かしさの中に新しい味を追求し、さまざまなコッペパンが登場しています。お惣菜系やおやつ系、ご当地の名物ものなどを取りそろえたコッペパンの専門店が全国的に出店されるなど、コッペパン自体に大きなブームが起きています。
ヤマザキでも、ジャム&マーガリン、ピーナッツクリーム、つぶあん&マーガリンなどのおやつ系から、タマゴ、ツナマヨネーズ、焼きそば、ポテトサラダなどのお惣菜系、黒糖パンを使ったものまで、コッペパンの魅力を最大限に味わえるさまざまな商品を発売しています。
人気の違いは切り込みにあり?
東は"腹割り"、西は"背割り"がお好み。
コッペパンには地域の違い、文化の違いがあることをご存じですか?
ヤマザキのコッペパンの売り上げは東日本と西日本で大きな差があり、7割が東日本、3割が西日本です。その境界線は静岡県浜松市あたりとされ、売り上げの違いには、パンの切り込みの入れ方が関係しています。
ヤマザキの「コッペパン」シリーズは、具材を挟むためにパンの側面に横に切り込みをいれる腹割りタイプ。パッと見は何もサンドされていないかのようにシンプルですが、薄めの焼き色のやわらかなパンをひと口ほおばれば、「ジャム&マーガリン」味なら甘酸っぱい自家製イチゴジャムの香りが広がり、噛むごとにジャムとマーガリンが心地よいハーモニーを奏でます。この、“見た目を裏切る重層的な味わい”が腹割りタイプの魅力とも言えるでしょう。
腹割りタイプに対して、パンの上面に縦に切り込みを入れる背割りタイプは、ジャムやマーガリンをサンドする食べ方は同じながら、パンの焼き色はやや濃いめで、艶があるのが特徴です。背割りしたパンの上面から中身が見えるため、特にお惣菜系などは見た目が食欲をそそり、西日本で好まれる傾向にあるようです。
ヤマザキでは「サンドロール」シリーズ(中京地区限定)や「ソフトフレッシュ」(関西地区限定)として販売しており、西日本エリアで人気となっています。
一見シンプルなようで奥深く、懐かしさに新たな魅力も加わり、日本生まれのコッペパンは進化し続けています。