4月20日はジャムの日!
ヤマザキの菓子パンとジャムのはなし
4月20日はジャムの日。ヤマザキでもたくさんのジャムパンやジャムを作っていますが、みなさんはどのくらいご存知でしょうか?
さて、「ジャム」とはもともと、英語の古い方言「CHAM」が語源であるといわれています。「ぐちゃぐちゃ噛む」という意味があり、くだものを潰して作るところからこの言葉が当てられたそう。ヨーロッパ、とくに北欧ではベリー類の果物からジャムを作り、冬の間の保存食品として愛用されています。砂糖をしっかり加えて作るジャムは、美味しいだけではなく、長期保存できる貯蔵食品としての一面も持っていたんですね。
日本のジャムのはじまりは新宿から。
日本で初めてジャムが作られたのは、明治10年。東京・新宿にあった勧農局(明治時代の内務省の内局)でいちごジャムを試売したのがはじまりなのだそうです。
パンの普及とともにジャムも広がり、給食に登場するなど少しずつ人々の生活で活躍するようになりました。ヨーグルトに入れたり、アイスクリームにかけたり、パンを食べる以外のところでジャムを使う人たちが増えているのも最近の特徴。また、健康志向の人が増え、糖質オフやダイエットの観点から、無糖や低糖度のジャムにも注目が集まっています。
参考……2021年のジャム生産量&供給量は……?
生産量 4万6,710t
供給量 5万2,460t
種類別では、いちごジャムが断トツでトップを維持、
次点はマーマレードでした。
出典:日刊経済通信社調(酒類食品統計月報)
ヤマザキのジャム製造量はおよそ8,000t!(年間)
ヤマザキのジャムは、1978年に茨城県の古河工場で製造を開始しました(現在は群馬県の伊勢崎工場で製造)。現在はいちごジャムを中心に、ブルーベリー、リンゴ、杏など121種類のジャムを開発、なんと年間で8,000tものジャムを作っています。
菓子パンや洋菓子など、ヤマザキの製品ひとつひとつの商品に合ったジャムを開発しているため、121種類それぞれに、味やテクスチャーが違います。自社製造でないジャムも131種類仕入れており、これらはジャムの使用量が比較的少ない商品に使用されています。自社製造のものとそうでないものをあわせると、合計252種類ものジャムがヤマザキのパンやスイーツに使われている、ということになるんですね。
「ジャムを使ったパン」と一口に言っても、包んで焼くタイプのものや、焼き上がったパンに挟むタイプのもの、あるいはクリームとジャムを混ぜて使うものなどさまざまあるので、その商品ごとに最適なジャムを使っています。
それではここで突然ですが、
ジャムを使用した菓子パン売上個数ベスト3(2022年)の発表です!!
第1位! コッペパン(ジャム&マーガリン)
ふっくらと焼き上げたコッペパンにイチゴジャムとマーガリンが挟んである、懐かしさを感じるパンです。
第2位 アップルパイ
りんごの果肉がゴロゴロとしたジャムをパイ生地で包んだアップルパイ。バターの風味とりんごの甘い香りが人気!
第3位 ランチパック(苺ジャム&マーガリン)
真っ白できめの細かいパンに苺ジャムとマーガリンをサンドしたランチパック。なめらかなパンと甘いジャムがホッとさせてくれます。
ヤマザキで使用するいちごジャムはなんと69種類もある!
なかでももっとも多く使われているのが、いちごジャム。2022年は、33種類のいちごシャムを自社製造しました。仕入れ分もあわせると、合計69種類のジャムを使っていたのです。
そんなヤマザキのいちごジャムを使った代表的なパンを4つご紹介しましょう。使っているジャムはもちろんそれぞれに違います。味わいにどんな差があるのか、ぜひ食べ比べてみてくださいね。
ジャムパン
果実度★★☆☆☆
甘さ★★★☆☆
酸味★☆☆☆☆
なめらかさ★★☆☆☆
数種類の苺をブレンドし、粒感のあるジャムに仕上げたジャムパン。パン生地に包んで焼き上げているため、しっかりとしたテクスチャーでプルンとしたジャムが使われています。酸味よりも甘みが強く、一口食べた瞬間にその甘さに満足できる味わいです。
高級ジャムパン
果実度★★★☆☆
甘さ★★★☆☆
酸味★☆☆☆☆
なめらかさ★★★☆☆
こちらも食べ応えのある、もっちりしたタイプのいちごジャムが入っています。さすが「高級」という名の通り、ジャムパンよりも果実感たっぷりで、ジャムのボリュームもたっぷり。パンの食感もしっかりめなので、食べ応えのあるパンです。
コッペパン(ジャム&マーガリン)
果実度★★★★☆
甘さ★☆☆☆☆
酸味★★★☆☆
なめらかさ★★★★☆
ジャムパンランキングでも1位を獲得している、コッペパン。マーガリンの塩気とマッチするよう、やや酸味のあるいちごジャムを採用。
華やかな甘い香りがするのも特徴です。
ランチパック(苺ジャム&マーガリン)
果実度★★★☆☆
甘さ★☆☆☆☆
酸味★★★☆☆
なめらかさ★★★★☆
こちらもマーガリンとの相性のよい酸味のあるジャム。甘みよりも爽やかさのほうが勝つ、すっきりとした味わいです。手軽にさらっと食べられる、フルーツらしさを大切にしたジャムを使っています。
(パンキジ編集部調べ)
ーcolumnー
ジャムだけでも販売しているよ!
ヤマザキでは、ジャムの販売もしています。「パン屋さんが作ったジャム」は、パンがよりおいしくなるようにと考えられたジャム。イチゴ、マーマレード、ブルーベリー、リンゴの4種類あるので、ぜひ試してみてくださいね。瓶タイプは「ヤマザキプラザ市川 楽天市場店」で購入できます。
ヤマザキのジャムは、まだまだたくさんの商品に使われています。コラボレーション企画や季節に合わせて、いつもは見かけないフルーツのジャムを使ったパンを販売することもあるので、チェックしてみてくださいね。