2024/04/01

商品で違う?!あんぱん・和菓子に欠かせない「あんこ」の秘密に迫る!

4月4日はあんぱんの日。1875年(明治8年)4月4日、東京向島の水戸藩下屋敷でお花見をされる明治天皇・皇后両陛下に初めて「あんぱん」が献上されたことから、記念日となったそう。

ヤマザキの商品でも定番のあんぱんをはじめ、あんこを使った商品が多数あります。しかし、これらの「あんこ」は、全て同じ種類でなく、生地や形状といった商品の特徴に合わせて使用しているのをご存じですか。

今回は、そんなヤマザキのあんこのこだわりをご紹介します!

なめらかな「こしあん」派?それとも、歯ざわりが良い「つぶあん」派?

「小倉ぱん」「あんぱん」

あんぱんは、あんこの種類によって「こしあん派」と「つぶあん派」かで意見が分かれますよね。
ヤマザキの商品でも、「あんぱん」はこしあん、「小倉ぱん」はつぶあんというように、さまざまな種類のあんこを使用しています。

商品に使用されるあんこの多くはヤマザキ独自のもので、東日本エリアは伊勢崎工場(群馬県)、西日本エリアは香川製餡事業所(香川県)で製造しており、新商品は伊勢崎工場の製品開発室にて開発されています。

新商品の方向性が決まると、まずは既存のあんこを使って試食を実施。生地とあんこのバランスを確認しながら、何十回と試作を重ね、甘みや食感の最適なバランスを探っていきます。

口溶けの良いパン生地にはやわらかく煮詰めたあんこを、和菓子の大福など高さが必要なものにはかためのものをというように、ひとつひとつの製品に合わせてあんこの甘みや水分量を調整しているんです。

定番のあんぱんだけでなく、コッペパンやナイススティック、ランチパックなどさまざまな商品で使用しているあんこの種類は、伊勢崎工場製造分だけでなんと約150種類!1948年の創業翌年から、和菓子を作り続けているヤマザキのこだわりがあんこ作りにも詰まっています。

菓子パンに和菓子。商品に合わせた「あんこ」のこだわりに迫る。

今回は、商品に合わせたあんこのこだわりポイントをいくつかご紹介します!

「あんぱん」「小倉ぱん」「白あんぱん」「うぐいすぱん」

ロングセラー商品である「あんぱん」に使用するあんこは、パン生地に合わせてなめらかさを重視した配合に。また、「小倉ぱん」はより小豆の粒感を楽しめるように、甘納豆を後から追加し、なめらかさとごろっとした食べごたえを楽しむことができます。

その他にも、あんこの種類を変えた「白あんぱん」「うぐいすぱん」など、あんこの原料を変えた商品もあり、気分に合わせてさまざまなあんぱんを楽しむことができます。

薄皮つぶあんぱん あんこ

また、あんこを使用した商品の中で、最もあんこの使用量が多いのが「薄皮つぶあんぱん」です。
しっとりとしたパン生地と、つぶあんの絶妙な組み合わせで、ヤマザキの菓子パンの中でも常にトップ3に入る人気を誇ります。薄皮つぶあんぱんのあんこは、煮詰める時間を調整し、パン生地で包めるギリギリのやわらかさに保っているのがこだわりです。

高級つぶあん

さらに、あんこそのものに具材を加えた商品も。
つぶあんに栗粒を混ぜて炊き上げた「高級つぶあん」がそのひとつです。開発のこだわりは、栗粒を入れたことで甘みが強くなりすぎないよう、後味をすっきりさせたこと。一部に氷砂糖を使用し、じっくり優しい甘みが染み込むように改良を重ねた一品です。

また、和菓子の「月餅」は、歯ざわりの良い胡桃やプラムをたっぷり使用した風味豊かな胡麻餡が特徴です。プラムをあんに練り込むことで酸味が加わり、より上品な味わいを楽しめます。縁起の良いお菓子として、普段のおやつだけでなく、手土産にもぴったりです◎

「串団子」「豆大福」

パンのイメージがあるヤマザキですが、あんこを使用した団子や大福、さらにはカステラなどさまざまな和菓子を製造しています。

人気商品のひとつ「串団子」に使用するあんこは、生地に包まずに団子の表面にのせるため、見栄えにもこだわりながら、表面に塗りやすいよう硬すぎずやわらかすぎない、絶妙なかたさを追求しています。
一方、「豆大福」はあんこを大福生地に包んで仕上げるため、生地本来のやわらかさを邪魔しないよう、できる限りやわらかくなめらかな食感になるように配合を調整しています。
あんこを生地にのせる、包むといった製造工程の違いに合わせて硬さを調整することで、見映えや食感などの違いを生み出しています。

ぜひ、あんこの種類に注目してあんぱんや和菓子を楽しんでみてください!

ーcolumnー
あまじょっぱさがたまらない「あんバター」はどこからやってきた?

あんことバターを組み合わせた「あんバターパン」。ここ数年で、板状のバターを挟んだパンが登場し、瞬く間に人気に。今では定番メニューとして提供するベーカリーも少なくありません。

現在のあんバターパンの由来は、名古屋のソウルフードである「小倉トースト」といわれています。焼き立てのパンと塩気のあるバター・甘い小倉あんの組み合わせは、ぜんざいにパンを付けて食べたことがヒントになり、誕生したという噂も。

あんこは、冷蔵庫に常備されている日常的な食材ではないかもしれませんが、「ランチパック(小倉&マーガリン)」をリベイクすれば、小倉トースト”風”ホットサンドが手軽に楽しめます。

ぜひ手軽におうちでカフェ気分を味わってみてください。

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