東西の人気商品比較!
2024年ヤマザキの菓子パン売上ランキング!

今年もヤマザキのパンをたくさんお召し上がりいただきありがとうございました!
2024年は世界的なスポーツイベントが開催されました。手に汗を握りながら、アツい応援をした人も多いのではないでしょうか。また、国内ではインバウンドが好調でたくさんの外国の方が日本を訪れています。そんな訪日客の中で人気が高まっているというのが”菓子パン”や”惣菜パン”。メロンパンやカレーパンなどが日本独自のパンとして注目を集めているほか、コンビニやスーパーで気軽に買えるサンドイッチなどのパンも、生地がふわふわで歯切れがよく、おいしい!と、好評なんだそうです。
さて、今回のパンキジでは2024年の菓子パン売り上げランキングを発表! 総合ランキングのほか、東日本と西日本のランキングもご紹介します。東西の意外な好みの差が見えてくるかもしれません。
ヤマザキの2024年菓子パンTOP10は?
まずは早速、2024年に最も売れた菓子パンの総合ランキングを発表します(矢印は昨年のランキングとの比較です)!

1位に輝いたのは、「まるごとソーセージ」でした!
なんと11年 連続1位のベストセラー商品で、名前の通りソーセージがまるごと1本のっている、ボリュームたっぷりのパンです。6位までのパンは昨年と順位が変わらず、7~9位も順位に変動があるものの昨年もTOP10入りしている定番の顔ぶれとなりました。ボリュームたっぷりのコッペパンシリーズや、気軽に食べられるランチパックシリーズ、中身のボリュームをより感じられる薄皮シリーズなどの根強い人気がうかがえます。
そして10位には「ミニスナックゴールド」が昨年15位から順位を上げてランクイン! こちらは1968年から発売している商品で(発売開始時は同じサイズで「スナックゴールド」でした)、スナックパン界の”金メダル級大ヒット!”を願って”ゴールド”を冠した名前になっています。まさに2024年に相応しい名前のパンが、華麗なジャンプアップでTOP10入りとなりました。
東西でランキングが違う!? 好みの差をご紹介
総合ランキングでは商品に大きな変動はありませんでしたが、東日本と西日本で比較してみると、地域によってランキングの様相に違いがあることが分かりました。そこで今回は、東西で人気の差が大きいパンをどんどんご紹介していきます! 別の地域にお住いの方は、「えっ、そうだったの?」と驚くような結果もあるかもしれませんね。
コッペパンは東日本で人気!

総合ランキングでも2位「コッペパン(ジャム&マ-ガリン)」、6位「コッペパン(つぶあん&マ-ガリン)」にラインクインし、人気の高いコッペパン。その人気を支えているのは、主に東日本勢でした。東西それぞれのランキングのTOP10に入っているコッペパンを比較してみると、以下のようになります。
【東日本】TOP10に入っているコッペパンの順位
1位 コッペパン(ジャム&マ-ガリン)
3位 コッペパン(つぶあん&マ-ガリン)
6位 コッペパン(ピ-ナッツクリ-ム)
【西日本】TOP10に入っているコッペパンの順位
7位 コッペパン(ジャム&マ-ガリン)
東日本では、「コッペパン(ジャム&マ-ガリン)」がなんと1位に輝いています! さらに「コッペパン(つぶあん&マ-ガリン)」「コッペパン(ピーナッツクリーム)」と、TOP10に3つのコッペパンがランクインしていました。一方、西日本では7位に「コッペパン(ジャム&マ-ガリン)」が入っているのみ。さらに下の順位を参照してみると、「コッペパン(つぶあん&マ-ガリン)」が29位にランクインしているのを確認できました。
この差は、東西でパンの切り方の好みに違いがあるためと考えています。東日本ではパンの側面に切り込みを入れる「腹割り」で具やジャムなどを挟むのに対し、西日本ではパン上部に切り込みを入れる「背割り」が主流となっています。”具が見えていて食欲をそそる”という「背割り」の特徴が地域差の理由の一つと考えられます。この好みの分かれ目は、だいたい浜松あたりになるそうです。
あんこにも好みの差!
あま~いあんこを包んだ日本生まれの”あんぱん”。ヤマザキではいろいろな種類のあんぱんをラインアップしていますが、東西のランキングを比較してみると、ここにも好みの差が見えてきました。

「薄皮つぶあんぱん」 | 総合3位 | 東日本4位 | 西日本2位 |
---|---|---|---|
「高級つぶあん」 | 総合17位 | 東日本44位 | 西日本5位 |
「あんぱん」 | 総合21位 | 東日本9位 | 西日本42位 |
「薄皮つぶあんぱん」は東西どちらでも人気の高さがうかがえますが、それ以外のラインアップでは人気の差がはっきりと出ています。東日本で人気なのは「あんぱん」。西日本では「高級つぶあん」の人気が高くなっています。
この中では「あんぱん」だけが”こしあん”を使っているので、東日本には一定数の”こしあん派”がいることがうかがえます。一方、西日本は”つぶあん派”が圧倒的で、マーガリンなどと合わせたりせずに、つぶあんそのもののおいしさを追求している印象でした。
東西の好みに差があるパン、ほかにもたくさん!
このほかにも、東西でランキングが10位ほど差がある3商品をご紹介します!

「アップルパイ」 | 総合14位 | 東日本22位 | 西日本12位 |
---|---|---|---|
「とろ~りとしたチーズのハンバーガー」 | 総合18位 | 東日本14位 | 西日本23位 |
「2色パン(チョコ&クリーム)」 | 総合16位 | 東日本13位 | 西日本22位 |
西日本で人気が高かったのは「アップルパイ」。何層も重なったパイ生地は歯切れがよく、大粒のリンゴ果肉が入ったジャムは甘さが控えめで大人の味です。そのままでももちろん、リベイクして温めて食べるのもおススメです。
一方、東日本で人気なのは「とろ~りとしたチーズのハンバーガー」です。しっとりしたバンズとボリューム満点の具材が人気の商品。和紙風のパッケージで販売しており、パッケージのままレンジアップできます。お好みでレタスなどの野菜を加えるとさらにおいしくいただけますよ。
「2色パン(チョコ&クリーム)」も、東日本の方が人気の高いパンです。ふんわりと焼き上げたパン生地にチョコクリームとカスタードクリームが包まれており、1つのパンで2種類の味わいを楽しめます。
いわゆるご当地商品のような味わいのパンでなくとも、これほど地域差が出るなんて、面白いですよね。
西日本を中心に人気急上昇中の「チュロッキー」
2024年になって、西日本を中心にじわじわと人気が上がってきている商品があります。それは「牛乳仕込みのミルクチュロッキー」。この商品は、バラエティ豊かなドーナツが揃った「ドーナツステーション」のひとつで、牛乳で生地を仕込んだ、さっくり食感のクッキードーナツです。

2024年のランキングでは、総合25位、東日本41位、西日本11位に入っています。ちなみに2023年のランキングでは総合29位、東日本圏外、西日本17位となっており、ゆるやかではありますが人気が伸びていることがうかがえます。
スペインやポルトガルが発祥と言われている揚げ菓子”チュロ”ですが、ここ最近になって人気が高まっており、専門店ができるなど再びブームになりつつあります。ヤマザキでは「チュロッキー」の名前で、1990年代からさまざまなフレーバーを販売しています。
2025年もヤマザキの菓子パンをよろしくお願いします!
総合ランキングでは根強い人気のパンがズラリと並んでいましたが、東西のランキングで比較してみるとスタンダードな味わいのパンでも地域で好みの差があることがわかりました。ランキングを見て「あれ?あのパンは?」と思った人もいるかも知れません、もしかしたらそのパンは、あなたの地域だけで大人気のパンなのかもしれませんね。
ヤマザキでは、人気急上昇のトレンドからいつもの定番まで、みなさんによろこんでいただけるおいしさのパンを提供していきます。2025年もみなさんにとって、おいしい1年になりますように!