2022/10/01

バラエティー番組で取り上げられ、人気再燃中!?
ひそかにファンが多い
「スペシャルサンド」を大解剖!

スペシャルサンド

ここ数年の「コッペパン」ブームに加え、先日放送された人気バラエティー番組で紹介され、ジワジワと人気が再燃している「スペシャルサンド」。
昔からひそかにファンが多い商品でしたが、巷では“ハッピーチェリー”とも呼ばれる赤いゼリーの謎や、地域ごとに特徴のある姉妹商品などが、さらなる話題を掻き立てています。
今回はそんな「スペシャルサンド」を大解剖!
長年愛され続ける味わいの秘密から、知ってたらちょっと自慢したくなるようなミニ知識まで、「スペシャルサンド」の魅力を深掘りします。

50年以上愛され続ける「スペシャルサンド」とは!?

某人気芸人さんが「昔からよく食べている菓子パン」として紹介してくださった「スペシャルサンド」。小学生の頃から食べているから「菓子パン一期生」とまで呼ばれていました(笑)。
実際にはいつから販売されているのでしょうか。

「スペシャルサンド」の歴史をさかのぼると、実はヤマザキ社内でも発売年を詳細に把握できる資料はなかったものの、1968年頃には商品としてすでに発売されていた記録が残っていました。

「スペシャルサンド」の“スペシャル”って!?

ソフトなロールパンにミルククリームと甘酸っぱいあんずジャムをサンドし、チェリーを型取ったあんず風味のゼリーをトッピングした「スペシャルサンド」。

Twitter上では、「何が“スペシャル”なのかな?サクランボみたいなゼリー?」というコメントも数多く見られました。

スペシャルを冠する謎についてヤマザキ社内で確認してみたところ、発売当時の記録は残っていませんでしたが、「当時は、あんずジャム×クリームをサンドしていることがスペシャルだったから」という説が有力でした。
50年以上前は、バタークリームにジャムをサンドしたケーキも特別とされていた時代ですし、長い歴史を誇るロングセラー商品ならではの、レトロなネーミングと言えますね。

まさに紅一点!? 「赤いゼリー」の謎にせまる!

先日バラエティー番組で取り上げられこともあり、ネット上で「スペシャルサンド」と検索すると、「懐かしい」などのキーワードとともに、「赤いゼリー」についてコメントされている方が多いこと!
上の写真は、実際に使用されている赤いゼリーの夢の山です。

今回は、「スペシャルサンド」の製造工程を初公開すると同時に、謎多き“赤いゼリー”にフィーチャーします。

実は、赤いゼリーは1個1個手で入れているんです!
現在はチェリーを型取ったあんず風味のゼリーですが、昔はシロップ漬けの本物のチェリーを使用していました。

また、SNSのコメントで多かったのが、この赤いゼリーが、巷では「ハッピーチェリー」と呼ばれているとか、いないとか?
こちらはヤマザキ社内で確認したところ、あんず風味の赤いゼリーに変わる前の、過去使用していたシロップ漬けのチェリーの正式名称だったことが判明しました!
ヤマザキ社内に残っていた当時の規格書に、「ハッピーチェリー」と記載されていたそうで、なんとも縁起の良さそうな名前ですよね!

そのほかTwitter上では、赤いゼリーだけでなく、「ぜひクリーム下のあんずジャムの風味も感じてください」とコメントする「スペシャルサンド」通の声もありましたよ!

見つけたらレア!? 地域ごとに支持される姉妹商品が多数ある!?

ソフトなロールパンの上面に縦に切り込みを入れ、クリームをサンドした商品「スペシャルサンド」には、クリームが異なる姉妹商品が多数存在するのをご存知でしょうか!?
関西地方で人気の「ソフトフレッシュ」に、中国地方で支持される「ミルクコーヒーサンド」、岡山県より西の地区で販売されることが多い「バナナクリームサンド」、主に関西地区で販売している「メロンクリームサンド」など、地域ごとに支持される傾向にあります。

「ソフトフレッシュ」は唯一甘くないタイプで、マーガリンの塩気が懐かしい味わい。「ミルクコーヒーサンド」はミルクコーヒークリームがほろ苦く、甘過ぎないので飽きることなく食べられちゃいます。「バナナクリームサンド」はバナナクリームの下に敷かれたあんずジャムが甘酸っぱさを加えて意外とさっぱり!「メロンクリームサンド」のクリームにはメロンの果肉が入っていて食感も楽しめます。
お出かけ先などで見つけたら、ぜひお手にとってみてくださいね!

ーcolumnー
スペシャルサンドとコッペパン。「背割り」「腹割り」の違いの訳とは!?

スペシャルサンドとコッペパン

今回紹介した「スペシャルサンド」と同じく菓子パンで人気の「コッペパン」。もちろん別の商品なので味わいが違うのは当然なのですが、見た目でわかる大きな違いがあります。実は、サンド方法の違いがあるんです。
「スペシャルサンド」をはじめとした姉妹商品はすべて、上面に縦に切り込みを入れてクリームが見えやすいようにサンドしています。
一方、「コッペパン(ジャム&マーガリン)」や、「コッペパン(つぶあん&マーガリン)」「コッペパン(ピーナッツクリーム)」などはすべて、パンの側面に切り込みを入れて具をサンドしています。

パンの側面に切り込みを入れて具をサンドする「腹割り」は「何が入っているかわからないワクワク感」があり、パンの上面に縦に切り込みを入れる「背割り」は「具がはっきりと見えることで食欲をそそる」というポイントがあるのです!

華やかな宣伝などがなくとも、根強い人気で支えられている「スペシャルサンド」にフィーチャーした今回の「パンキジ」、いかがでしたか!?
「スペシャル」の由来や、赤いゼリー、地域ごとに目撃情報が異なる姉妹商品など、「スペシャルサンド」の多くの謎が、ファンを長年魅了し続ける理由かもしれません!

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