水使用量の削減と排水の環境負荷低減

ヤマザキの事業は水資源に支えられており、製品の生産をはじめとする事業活動全般において重要な役割を果たしています。貴重な水資源を保全するために水使用量の削減と排水の管理に取り組んでいます。

安全な水使用のために(法令より厳しい基準)

 工場で使用する水については、上水道の他、井戸水や工業用水も使用しています。給水の分析については、水質の分析回数や分析項目を上乗せするなどの自主基準を設けて水道法等による規制以上の管理を行い、各工場において安全な水の使用に努めています。

水の使用量の削減

 ヤマザキでは、取水による環境への影響を抑制するために、日ごろより水使用量の削減に取り組んでいます。
節水活動によって使用量の削減を図るとともに、用途に応じて水のカスケード利用(一度利用した水を再利用する)にも取り組み、水資源の効率的な利用を進めています。
工場において水の使用量を毎月原単位で把握しており、給水量原単位(生産高百万円当たりの水使用量)については過去5年間で5.0%削減されており、水使用量については363千㎥(2014年の給水量原単位を2018年の生産高に換算)の削減となりました。
また今後2025年までに2006年比で3%の削減目標を設定して更なる削減に努めています。

水使用量および原単位の推移

水使用量および原単位の推移

工場における使用水量の削減① 節水対策

工場では水の使用量を削減するための取り組みを行っています。

  1. ①洗浄機や給水栓のノズルに節水ノズルを取り付け、ムダな水の使用を抑制しています。
  2. ②給水設備にタイマー機能を設置して、自動停止によりムダな水の使用を抑制しています。
  3. ③天板(パンなどをオーブンで焼くときに乗せる鉄板)を使用した後に洗浄する機器には水位制御センサーを取り付けて水の過剰な使用を抑制しています。
  4. ④天板洗浄機の水位センサーは、汚れが付着して誤動作が発生することによるムダな水の使用を防止するため、従来の水位センサーから汚れの影響を受けにくく故障の少ないガイドパルス方式へ変更して、水の使用量を削減するとともに精度の高い水位制御を行って節水に努めています。
工場における使用水量の削減① 節水対策
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工場における使用水量の削減② 水のカスケード利用

工場の給水使用設備(ミキサーや洗浄機など)では、水の使用量を削減するために再利用に取り組んでいます。

  1. ①天板(パンなどをオーブンで焼くときに乗せる鉄板)を使用した後に洗浄する機器においては、すすぎで使用した比較的きれいな水をフィルターで濾過して洗浄工程に戻し、再利用しています。
  2. ②廃水処理場では、排水処理をした後の放流水を処理水槽の上面の浮遊物(泡やごみなど)を洗浄する水として再利用しています。
  3. ③水をボイラーによって蒸気に変え、加熱設備(スチーマーや加熱釜など)で利用し、その後ドレン水(加熱の役割を終えた水)となった排温水を回収し、ボイラー用の給水に再利用しています。
工場における使用水量の削減② 水のカスケード利用
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排水の環境負荷低減

排水を適切に処理して自然に返すことは水を生産設備で使用する企業として重要な課題であると考えています。
排水は工場によって河川放流と下水放流がありますが、いずれも水質汚濁防止法および都道府県の排水基準を順守して管理しています。
排水量原単位は過去5年間で3.6%削減されています。
排水は各工場において高度な処理技術や処理方式を組み合わせて処理しており、汚泥発生量の削減と排水処理の安定的な運用に取り組んでいます。

排水量および原単位の推移

水使用量および原単位の推移

①神戸工場では、汚泥がほとんど発生しないオゾン処理を採用しており、処理水は基準値(BOD160mg/L以下、COD160mg/L以下)を下回る数値に処理した後、下水道へと放流されています。

汚泥がほとんど発生しないオゾン処理方式(神戸工場)

汚泥がほとんど発生しないオゾン処理方式
(神戸工場)

②岡山工場では、汚泥を特殊な膜で濾過し、一時的な負荷の増加にも対応できる膜処理方式を採用して安定的な処理を行う計画を進めています。
(2019年11月工事予定)

ホッパー内に残ったクリーム類はゴムベラで拭き取り、排水への負荷を軽減しています。

ホッパー内に残ったクリーム類はゴムベラで拭き取り、排水への負荷を軽減しています。

③各工場では、洗浄水の節水と排水への負荷低減のため、パンなどの原材料として使用するフィリング(ジャムやクリームなど)は、ホッパー(供給する機器)などの内部に付着した中身が残らないように手作業で拭き取りを行っています。

京都工場では処理後の浄化された排水は工場内の池を通じて用水路に放流しています。工場内の池や水路には多くの魚が生息しています。

京都工場では処理後の浄化された排水は工場内の池を通じて用水路に放流しています。
工場内の池や水路には多くの魚が生息しています。