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ヤマザキ 世界の朝食
一日の元気は、朝食をしっかり食べることから始まります。
世界各地のバラエティ豊かな朝食---
また、幸せの香り漂うパン料理などを紹介していきます。
月刊dancyu[ダンチュウ]
月刊dancyu[ダンチュウ]2012年2月号
編集タイアップ企画より
今月の1皿~「ヘムルパジョン」 世界地図 Korea
海鮮ねぎチヂミ〝ヘムルパジョン〟
食卓に華を添え、親しみやすいおいしさが魅力。新鮮な魚介とねぎをふんだんに使った海鮮ねぎチヂミ「ヘムルパジョン」。数あるチヂミの中でも人気の高い一品だ。〝カリッ〟〝モチモチ〟とした生地の決め手は、粉の配合と、焼き方がポイントとなる。もちろん、地域やつくり手によって、見た目、味わいは実にさまざま。ぜひとも済州島名物〝ウニワカメスープ〟と合わせて堪能したい。
  朝鮮半島から南に約90㎞離れた韓国・済州(チェジュ)島。温暖な気候、風光明媚を誇るここは、韓国人のハネムーンやバカンスの人気スポット。近年では〝東洋のハワイ〟と称され、国際的なリゾートアイランドとしても注目を浴びている。
 高麗時代までは耽羅(タムナ)と呼ばれる独立した国家であった済州島は、今もなお、独特の伝統文化や芸術が人々の生活の中に息づいている。また、食においては、海に囲まれた島だけあって、新鮮な魚介のおいしさに、目を見張るものがある。とくに特産のアワビやサザエといった貝類や海藻類は、今でも海女の素潜りによって盛んに漁が行なわれており、鮮度も抜群だ。
 そんなアワビの身と肝をふんだんに使った〝アワビ粥〟は、滋養強壮食として歴代皇帝も愛した名物。そのほか、豪華な海鮮鍋や活け締めの刺身も定番だ。もちろん、海鮮たっぷりのねぎチヂミ「ヘムルパジョン」も忘れてはならない、いち押しの一品である。
 小麦粉や卵でつくった生地に、エビ、イカ、ホタテなど、好みの魚介とねぎを入れて焼き上げる。熱々、出来たてを頬張れば、ふんわりやさしい生地の甘味と香ばしさ、噛むほどに魚介のジューシーな旨味が口中いっぱいに広がっていく。〝ウニワカメスープ〟を合わせれば、郷土感、ボリュームともに文句なし! 体にしみじみ響くご馳走となる。
 ちなみに、日本ではおなじみとなった〝チヂミ〟の名称、元々は東南部の慶尚道(キョンサンド)地方の方言に由来するもので、〝溶いた粉に材料を入れて焼いたもの〟の意を表すそう。韓国では〝プッチムゲ〟〝ジョン〟の名のほうが通じやすく、一般的だ。
 さて、韓国といえば、キムチ無くして語れない。最近ではキムチバーガーや、食パンにキムチをのせたりと、キムチを使ったパンメニューが密かなブームになっているのはご存じだろうか? たとえば、ツナマヨネーズ&キムチのサンドイッチ。さっぱりした口当たりで、朝食にぴったり。なるほど、ちょっとした工夫こそ、朝食に楽しさと、新しい風をもたらしてくれる。

朝のテーブルから
韓国の朝食例。キムチ王国ならではのユニークなサンドイッチ「キムチサンドイッチ」。今回は、香ばしくトーストした食パンに、キムチ入りのツナマヨネーズでアレンジを。これがやみつきになるおいしさなのだ。美しい赤色と独特の酸味をもつ伝統茶、五味子(オミジャ)茶を添えて。
ヤマザキ
朝食から始まる幸せ。
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