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ヤマザキ 世界の朝食
一日の元気は、朝食をしっかり食べることから始まります。世界各地のバラエティ豊かな朝食 また、幸せの香り漂うパン料理などを紹介していきます。
月刊dancyu[ダンチュウ]
月刊dancyu[ダンチュウ]2014年7月号
編集タイアップ企画より
今月の1皿「ゴーダンパロディ」2種のカレーとともに
スリランカ民主社会主義共和国 光る島。二色のカレーとハンカチのようなパン
辛いカレーとマイルドなカレーを合わせるのはスリランカの定番で、「レッドフィッシュカレー」「クリーミーポテトカレー」は「ゴーダンバロティ」(中列右)と相性抜群。手前のようにちぎってカレーをかけ、まず片方ずつ、次に両方を混ぜて食べると味の変化が楽しめる。
  辛さと優しさ。赤い「レッドフィッシュカレー」はスパイシー! 一方の淡く黄色い「クリーミーポテトカレー」はマイルド。ともにさらりとしたソースに魚と野菜、それぞれ素材の滋味がしみ出していて、すっきりしているのに味わい豊か。体にしみ込むような自然の風味が印象的だ。
「新鮮な素材だけでつくるのがこの国の料理。おいしいのは当然さ」と地元の人。シンハラ語で〝光り輝く島〟の意味。起伏に富んだ大地と豊かな海に恵まれたスリランカは、食材の宝庫でもある。それらを多彩なスパイスで生かしたカレー。基本はごった煮でなく、マグロカレーならマグロ、じゃがいもカレーならじゃがいもと主役が明確。一つ一つの食材に大きな力が宿っていることを、この国の人々は知っているのだ。
 カレーに合わせるパン類も豊富。小麦粉パンのロティや米粉でつくるアーッパ、西洋型のパンもポピュラーで、それぞれにバリエーションがある。なかでもユニークなのが「ゴーダンバロティ」。ハンカチのように薄いのに、パスタのような強いコシ。6時間も発酵させた後、薄くのばして焼くという。これを細かくちぎり、数種のカレーをかけて食べるのが現地流。「皿の上でよく混ぜるとおいしくなるよ」。地元の人の言葉に従えば、目を見はるような味に出合えること請け合いだ。
 スリランカでは、誰もが料理をおいしく食べる名人。その味を守るのは主婦たちで、都市でも未だにかまどを使って調理をする人が多い。利便性と引き換えにしない、おいしさを尊ぶ心がそこにある。
 さて、朝の早い人々をさらに早起きにさせるのが〝ダーネ(お布施)〟の日。ことあるごとに寺院や施設に食事を寄付するのがこの国の習わしで、その日は暗いうちから家族総出で料理づくり。ご馳走を届けた後は近所も招き、賑やかな朝食となる。生きる上で食がかけがえのないものであることを実感する、スリランカの朝である。

朝のテーブルから“スリランカ”の朝食
スリランカは、食パンなど西洋型のパンも種類が豊富。写真は朝食でよく食べられるロールパンのサンドイッチ。具は手前から時計回りに、鯖缶をスパイシーに炒めた「マルデルダーラ」、紫玉ねぎを甘辛く炒め煮にした「シーニサンボーラ」、鯖缶をマヨネーズなどで和えた「マルサンボーラ」。セイロン紅茶とよく合う。
Recipe▼スリランカ風ロールサンド▼
ヤマザキ
朝食から始まる幸せ。
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