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ヤマザキ 世界の朝食
一日の元気は、朝食をしっかり食べることから始まります。世界各地のバラエティ豊かな朝食 また、幸せの香り漂うパン料理などを紹介していきます。
月刊dancyu[ダンチュウ]
月刊dancyu[ダンチュウ]2014年9月号
編集タイアップ企画より
今月の1皿「スモーブロー」
デンマーク王国 自由に楽しむ。新感覚!スモーブロー
アートのような「スモーブロー」。手前から反時計回りに「サーモンムースと卵、キヌア」「グラ―ブラックス(サーモン塩漬け)と赤キャベツ」「帆立貝と緑トマト」「イワシとプチトマト」、中央が「りんごとベーコン」。
その美しさに誰もが笑顔になる。一口サイズのパンの上にデンマークの自然を盛りつけたような、小さな小さなオープンサンド。味わいは一つずつ違う。魚や肉の旨味、果実やソースの酸味、野菜の甘味にほろ苦さ……。さまざまな味の組み合わせがミニマムな世界に詰まっている。アクアヴィットやワインと楽しむと、北欧の小国の幸福が、食卓をゆっくりと包み込む。
 デンマークのオープンサンド「スモーブロー」。かつては前日の残り物をパンにのせて食べる素朴な料理だったというが、今日では伝統レシピが100を超える国民食。特に近年はスタイルがさらに進化し、個性豊かなスモーブローが登場している。
 日本の寿司を思わせる精緻なものから、大きなパンを覆うほど具がのったものまで。コペンハーゲンのレストランが英国のグルメ誌で〝世界一〟に選ばれたり、世界最先端料理のアイデアや技法を取り入れた〝新北欧料理〟が注目されるなど変化が著しいデンマーク料理だが、スモーブローの領域にもその潮流は届いている。
 もともと食事を重んじる国民性。一日一度は家族揃って食卓に着くのが常で、つくる時間も大切に、調理は夫婦共同という家庭も多い。デンマークには人と人の絆から生まれる温かみを指す〝ヒュッゲ〟という言葉があるが、ヒュッゲを育む場の一つが豊かな食卓だと考えられている。
 焼いた肉、ゆでたじゃがいも、チーズ、魚の燻製や野菜の酢漬けなど、家の料理はレストランのそれよりもちろんずっと質素でシンプル。だが、この土地で昔から愛されてきたものを愉しんで食べようとの思いは、両者に貫かれている。
 さてデンマークで変わらぬものと言えば、朝のパンの香りだ。ほとんどの店が休業日でもパン屋だけは営業。休日は親子連れが多く、どのパンを買おうかと相談する姿が微笑ましい。きっとこの国の誰の記憶にも存在する、ヒュッゲが漂う朝の風景だ。
朝のテーブルから“デンマーク”の朝食
ライ麦パンが主流のデンマークだが、最近は小麦パンもポピュラーに食べられている。写真は、伝統食材のイワシや海老に薄切り食パンを合わせた新感覚のスモーブロー。左が「海老とレムラードソース、サワーエッグ」。右が「イワシとプチトマト、ほうれん草のピュレ」。休日のブランチやおもてなしにも使える美味。 Recipe 家でもつくれる!新感覚の「スモーブロー」
ヤマザキ
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